漢字が苦手

いつの頃からだろうか。
漢字を書くのが苦手になってきた。
おそらく、たいていのものはデジタルでやりとりするため、書くということ自体がまあ減った。

デジタルで打つにしても、一文字打てば変換機能で出てくるので、もはや打ってすらない。

なので、ふだんのやりとりには全く困らないのだが、唯一書くシチュエーションというのがサインを求められたときである。

そうなのです。
一応わたしは芸能人でありまして、ロケ先などでサインを書く機会がまあまあある。

この間もロケで北海道に行ったとき、ランチで入ったお寿司屋さんでサインを頼まれた。

「港寿司でお願いします」

うむ。絶対に書ける。大丈夫だと自分に言い聞かせ、ペンを勢いよく走らせた。
すると、港のさんずいを書いたところで、ペンの出が悪くかすれた。
ペンを変えて頂き、もう一度続きを書こうとしたのだが、なぜだか急に分からなくなり、焦ったわたしは、しゃしゃしゃしゃと達筆風に書こうとしたのだが、明らかに横棒を多く書いてしまったのだ。

やばいと思いながら、修正を試みたがもう手遅れ。
一応寿司まで書いてはみたが、どうにもこうにもならず。。。
結果、もう一枚書かせてもらうことになった。

それがトラウマとなり、次に行った「浜田旅館」さんでは、名刺を頂き、穴が空くほど凝視して書いた。

どれも小学校で習う簡単な漢字。
情けなかった。
いっそのこと、全てひらがなでもいいんじゃないかと思ったが、それはそれで余計なプライドが邪魔する。

このロケから帰ったあとからは、とりあえず意識的にメモをなるべく漢字でとっている。

他にもし、なにか良き方法あれば、ぜひとも教えて頂きたいものである。

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