【よかん日和発vol.3】ざぼん漬



今回、わたしが紹介させて頂くのは、 
大分県・南光物産さんの「ざぼん漬」 
である。



正直、最初にざぼんと聞いたとき、あまりにも聞き慣れない言葉に、どんなものなのかびびってしまった。

しかし、実際に「ざぼん漬」を見ると、一口サイズのコロンとした可愛らしいお菓子ではないか。
表面には砂糖がまぶしてあり、甘そうな見た目である。



一つ口の中に入れてみると、見た目とは違い、ガツンとした甘さというよりは、ざぼんのほどよい酸味と苦みが広がり、最後にふわっと甘みがコーティングしてくれる。 
たまに海外で食べる激甘で、食べた瞬間すぐさま苦いコーヒーを欲するものとはわけが違う。 
なので、わたしの感覚では、コーヒーというよりは紅茶に合いそうなお菓子である。

そして、食べて思った。 
そもそも、ざぼんってなんなのだろう。



調べてみると諸説あるが、柑橘類の一種で、果肉の色味や土地によって、「ザボン」「ブンタン」と呼び方が異なるらしい。

そして、思った。 
どうやって作っているのだろう。

「ざぼん漬」完成までの工程が見られる動画があるのだが、非常に丁寧に作られているのが分かる。
ほぼ手作業なのだ。 
まず、一個一個皮を剥く。 
「ざぼん漬」では果皮(白ワタ)の部分を使うのだが、ざぼんは他の柑橘類に比べてこの部分が分厚いそうだ。 
そして、それを刻み、砂糖と水飴で炊き上げていく。 
取り出して冷ましたものに、手作業で砂糖をまぶして、完成。
行程も味付けも思った以上にシンプルであった。



また、「ざぼん漬」を作っている方達が、もうね、とてもいい笑顔で、なんだか安心感を与えてくれるのだ。 
年々食べるものに関して意識することが多くなり、 
どんな方が作っているのか 
どうやって作っているのか 
にとても関心があるのだが、南光物産さんの「ざぼん漬」は安心感の塊で、何なら成分にも
「安心」が入っていそうなくらいである。

南光物産株式会社
https://zabon.shop/html/company.html

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