初お泊まり会

後輩でもあり、親友でもあり、精神安定剤でもある、中村涼子。

お互い19歳からの付き合いで、気がつけば10年以上一緒に過ごしている。

一緒に旅行に行ったり、明け方まで相談したり、引っ越しを手伝ってもらったりと友達以上家族未満という絶妙な距離感で付き合っている。

たまたまなのだが、常に住んでいる街が近い。

なんというか、ギリ「スープが冷めない距離」である。

なもんで、こちらとしても、もの凄くお誘いしやすい。

そして、場所も去ることながら、お互いの子供が同級生という奇跡。



これは、本当にびっくりである。

しかも、涼子が半年先に出産したので、産後直後からさまざまな情報をいただき、精神的にも支えてもらった。

そして最近、ずっとやってみたかった子連れお泊まり会を実現したのだ。

お互い2歳と1歳半の息子と4人で、夕方にファミレスに集合して、そのあと家でお風呂に入り、寝るという何気ない日常なのだが、子供1人から2人というだけで、非日常に大変身。

お風呂一つにしても、家のお風呂とは違うので、涼子の息子が
「怖いーーー」
とすっぽんぽんで風呂場から脱出、それを追いかけ、涼子もほぼすっぽんぽんで出てきた。

全員で
「頑張れー」
と応援し、なんとかお風呂を済ませ、寝床に着いた。

子供達が寝静まったら、大人同士で茶でも飲みながらおしゃべりしようと思っていたが、やはりそこは子供にとっても非日常。
全然寝ない。

結果23時くらいになり、大人もそのまま寝た。

翌朝は、まさかの5時半に涼子の息子が目を覚まし、そのまま遊びはじめた。

わたしは、「ごめん」とひと言いい、そのまま息子と眠った。

7時に起きると、くまだらけの涼子が、蛇口遊びをしながら、あくびをしていた。

あっとゆーまの時間だったが、なんだか我々も子供達も初めての体験に興奮し、楽しむところは楽しみながら過ごせた気がする。

まさかこんな日がくるなんて、10年前は想像すらできなかった。

涼子は本当に優しい。
頑張りすぎるところや、洋服はあんなに器用に作るのに、どこか不器用なところはいつも心配になる。

そんな涼子に、少し頼りすぎてしまっているのかなぁと反省するが、やはりピンチのときは涼子に頼ってしまう。

今回のように気軽に、子連れでお泊まり会ができる涼子がいることに感謝である。


これからもお互い一人の人間として、母親同士としてたくさん頼ってしまうと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
 
 

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