コインパーキングの悲劇

一体全体、何が悪かったのか。
とんでもない目にあった日の出来事をぜひ聞いて頂きたい。


とある夏の一日。

その日は朝からNHKの「あさイチ」に出演させて頂いた。
テーマは、「猛暑をクールに!涼みワザSP」で、身体の涼ませ方をたくさん学んだ。

「あさイチ」は10時には終わった。
その日、わたしは午後から「イッテQ!」のスタジオ収録を控えていた。
ただ、まだ朝10時。午後の入り時間までは、大分時間がある。

そこで、わたしは久々のサウナに行くことにした。

朝、あんだけ身体の涼ませ方を学んだのにも関わらず、真反対のことに心が弾む。
もう、産後初サウナ&水風呂なもんだから、楽しみでしょうがない。

この数時間の空き時間に感謝しつつ、六本木のコインパーキングに車を駐め、久々のサウナを楽しんだ。

十分に整ったところで、スンドゥブチゲまで平らげ、わたしの身体は良い感じに火照っていた。

時間にも余裕を持ち、完璧なタイミングでサウナ店を出ると、信じられないくらいの雷ゲリラ豪雨の真っ最中であった。
サウナ店の優しいおばちゃんが傘を貸してくれ、何とかコインパーキングまで行き精算を押すと
「4,200円」
高っ! さすが六本木! 
しかも現金のみしか使えない。
財布には万札しかなく、慌ててコンビニに行き、お金を崩し、コインパーキングに戻る。
雨脚は強まり、横殴りの雨である。
もはや傘の意味がないくらい、びしょびしょ。



とにかく、急いで精算しようと精算機にお札を入れようとしたその瞬間、千円札がずぶ濡れになり、機械に入るほどの「ピンとした感」が皆無なのだ。


終わった。

おそらく、この状態で精算をし、車を出すことは不可能だ。
もうとりあえずは、車を置いて別の方法でスタジオに向かわなければ。
あんなに余裕を持って出たのに、すでにギリギリの時間。
タクシーを捕まえようにも呼ぼうにも、みんな雨で同じ状態なので、全然捕まらない。

そして、電車とバスだと時間がかかり、100%遅刻。

とにかく、奇跡のタクシーを待つしかなかった。
ずぶ濡れになりながら、待つこと15分。
ようやく空車のタクシーが! 
もう「イモトをさがせ」並に手を振り、叫んだ。

なんとか乗り込み、若干遅刻ではあるが、スタジオに到着。

しかし、乗ったタクシーがガンガンに冷房がきいており、唇は紫色、歯をカチカチ鳴らしながら、楽屋に入った。
数時間前、サウナであんだけ温まって、水風呂で整えてきたのに、豪雨に打たれ、冷えに冷え切って、わたしの身体はしっちゃかめっちゃかになっていた。

結果、お仕事場に迷惑をかけずに済み、よかったはよかったのだが、一体全体、どこをどうすればこの悲劇は回避できたのか。
はたまた、自然というものには抗えないものという教えなのか。

皆さんのご意見を聞きたい。

 

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