熱海城

ここは天国か。

それくらい素晴らしい場所。

この夏行った熱海城。

夏の終わりに家族で、いつぶりだろうかの熱海に旅行した。

温泉街のイメージであったが、駅の周りの商店街は、レトロ映えに夢中な若者で溢れかえっていた。

平日であったが、その人気はすさまじく、プリンなど買おうには行列に並ばなければならない。
腹ぺこ一家は、とりあえず、海鮮串にねりもの、まんじゅう、と一通り食べ、腹を満たした。

ようやく腹が満たされ、観光モードになったのだが、いかんせん厳しい残暑。

9月だというのに、35度を超える暑さ。

ビーチにでも行こうもんなら、一巻の終わりだ。
我々は軽い気持ちで、熱海城にでも行ってみるか、と山の上に向かった。

駐車場から入口までは信じられないくらい険しい階段が待っており、息子を抱っこしていたわたしは心が折れそうになった。

汗だくで、やっとこさ入口に着き、約1000円の入場料を払い、中へ。

天国ポイントその1
体感温度15度。キンキンに冷えた館内は、地獄の階段を達成した者のご褒美である。


城の感想より何より、まず「涼しい」を連呼した。

ようやく体温が落ち着き、甲冑などを見学し、最上階の眺めのよい展望台へ。

天国ポイントその2
城内にはエレベーターがあるので、階段を上らなくてよい。

天国ポイントその3
展望台からの眺めが最高である。
熱海の山と海が一望でき、風が気持ちいいのだ。
喫煙者の夫は、展望台にある喫煙所が最高だと言っていた。


そしてなによりかにより、熱海城の素晴らしさが爆発しているのは、地下にあるプレイランドである。
子連れにはこれ以上ない天国スポット。
1,2歳でも楽しめる屋内遊具やボールプールもあれば、本格的なゲームセンターもある。
子供だけでなく、大学生などもたくさんいた。

そして、びっくりするのが、その全てが無料なのだ。
いくら入場料を払っているとはいえ、太っ腹すぎやせんか。

人によっては、一日いても飽きないであろう。

息子もその一人で、ホテルのチェックインまで軽く遊ぶつもりだったのだが、あまりの楽しさに2時間たっても帰ろうとしない。
電車の乗り物から降りない。



空気トランポリンから出てこない。

夫は夫で、ドラムのリズム系ゲームに夢中である。


こんなコスパのよい涼しい場所は、はじめてだ。
ここに来るためだけに、また熱海に来たいとさえ思った。

ただ気をつけなければならないのは、天国すぎて、「帰りたくない」地獄が待っていることだ。



 

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