「ブーブー」
車である。
リアルカーはもちろん、トミカやはたらく車のおもちゃには、もう目がない。
街でバスやタクシーを見るたびに、わたしが安室ちゃんを見たかのごとく、興奮して叫ぶ。
「母ちゃん」より先に、「ブーブー」や「トラック」と言い始めた。
こちらから何かを与えたわけではないのだが、いつの間にかドはまりしていた。
保育園でアップされる写真も息子だけ常に、手には「ブーブー」。
こんなにも好きなものに出会えて良かったな、と思う反面。
日に日に増えていく車のおもちゃの置き所に困っている今日この頃。
特に好きなのは、パトカーや消防車、救急車といったものたち。
サイレンの音がなる仕組みになっており、常に我が家は、何かしら事件が起きている。
あまりにも好きすぎて、最近では寝床にも消防車を持ち運び、寝る直前までいじっている息子。
この前、寝かしつけをしながら、息子とほぼ同時に眠ってしまったわたし。
すると、夜中に突然のサイレンが鳴り始め、若干夢のなかということもあり、「火事だーーー」と飛び起きた。
あわててあたりを見回すと、息子の足か何かが当たって、鳴り響いている消防車のおもちゃ。
全く起きない息子と夫。
とりあえずは、火事でなくて良かったもののなんだか全体的に腹立たしい。
わたしとしては、好きなものがあることは素晴らしいと思うし、どんどん夢中になってほしい。
この先、好きなものが変わっていくこともあるだろう。
ものでも、ひとでも、音楽でも、景色でも
「好き」
を心で、身体で、存分に表現してほしいなと思う。
ただ、しばらくは、サイレンのなる「ブーブー」は、寝室禁止にしようと思う。
そして、今年もコラムを読んで頂き、ありがとうございました。
来年も楽しんでもらえるよう、頑張ります。
良いお年を！