妹の言葉

あと三日で2021年も終わります。
2021年は自分史上一番ゆったりした年になった。子供を授かったことで通常業務であった海外ロケや国内ロケをお休みさせてもらっているからだ。
今現在、前倒してこのコラムを書いているため、まだ産まれてはいないが、きっと最後の最後で、自分史上一番忙しない師走になっているだろうと予測している。

ただここに至るまで、自分と向き合う膨大な時間があったので、良くも悪くも色々考えすぎた一年でもあったかもしれない。

きっと皆さんも、忙しさに追われている時は、目の前のことに一生懸命に向き合う。
けれど、それがなくなると、今度は自分と向き合わざるを得ない。
自分と向き合うというのはとても大切だし、すてきなことではあるが、向き合いすぎると訳が分からなくなる。

基本、楽観的なわたしではあるが、初めての妊娠出産に、コロナ禍での仕事の変化に、久々に悲観的な自分というものを感じた気がする。
けれど、冷静に考えるとそれは、全て起こってもないことを勝手に想像して、不安になっているだけだったのだ。

環境が変化するのは当たり前のことで、それにともない物理的にできなくなることもある。
けれど、その分得られる経験だったり、感情もあるはずだし、その時々でまた選択して進めばいいのだ。

こんな風に思えたのも一つ下の妹のおかげだ。

電話口で言われた
「なるようにしかならんのんだけん、あんまり先のことは考えんの」

初めてだらけで、不安に押しつぶされそうなわたしの心をふっと軽くしてくれた。
さすがは3人の子の母である。
妹ではあるが、先輩母ちゃんとして、これから思いっきり頼りたい心強い存在である。

よかん日和を立ち上げることのできた良き年でもある2021年。

皆さんどうか良いお年を。来年もよかん日和をよろしくお願いいたします。

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